訪問診療を承っております
往診専用電話番号:
090-2723-9119
訪問歯科に関するパンフレットのデータです。ご参照ください。
通院が困難で訪問歯科を始められる方へ
要介護認定を受けていたり、障害をお持ちで体が不自由だったりして歯科医院への通院が難しい方を対象としています。
歯科医師と歯科衛生士が患者さんのご自宅や社会福祉施設へ訪問し、歯科治療や口腔ケア、口腔リハビリなどを行います。
※訪問する歯科医院から16km以内にご自宅や施設があることが条件です。
治療費について
後期高齢者保険に加入 | 医療費の1割(または3割) |
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障害者手帳をお持ちの方 生活保護を受けている方 |
各市町村の減額免除と同じ扱いになります |
国民保険、社会保険に加入 されている方 |
一般医療保険の一部負担金と同じ扱いになります |
介護保険に加入されている方 | 在宅の場合は、居宅療養管理指導として認められる治療が介護保険適用となります(ケアプランとは別枠) 歯科医師によるもの ・・・1回500円(税別)(月2回まで) 歯科衛生士によるもの・・・1回350円(税別)(月4回まで) |
※医療保険と介護保険適用の場合、介護保険が優先されます。介護保険を利用すると一部負担金が発生します。
用意していただく物
- 各種保険証(医療保険、後期高齢者医療保険、介護保険、障害者保険者証など)
- 飲んでいるお薬の内容がわかるもの(お薬手帳、服薬説明書など)
治療の立ち会い
治療する際はできるだけ家族の方が立ち会ってください。家族の立ち会いが難しければ、介護に関わる方に立ち会っていただき、治療の内容を相談しながら進めます。
お支払方法
月末締めで翌月の最初の診療時に治療費をお支払いいただきます。費用は事前にご連絡いたします。
嚥下内視鏡検査について―訪問歯科で嚥下(飲み込み)の検査をいたします
当院では、食べることや飲み込むことが困難な摂食・嚥下障害への方に嚥下内視鏡検査(VE)を実施し、食べるときの正しい姿勢や食べ方などの指導をさせていただいております。
嚥下内視鏡(VE;Video Endoscopy)検査の評価
- 歯科治療、口腔ケア、口腔に関する情報を提供し、指導いたします。
- お口に関するお悩みや問題を専門のスタッフが訪問して解決いたします。
- 誤嚥の可能性(飲み込みが困難、むせるなど)の症状のある方には、希望により往診での内視鏡検査と評価をいたします。
嚥下内視鏡検査
約3ミリの内視鏡カメラを鼻の中に挿入した状態で、患者さんに食べ物を食べてもらい、嚥下の具合を観察します。食べ物が口から喉を通っていく様子の映像を見ることで、咀嚼や嚥下の状況を分析し、指導に生かします。
患者さんの一例(79歳女性、在宅)
[初診時]
過去に誤嚥性肺炎の既往があり、初診時にはおかゆと細かく刻んだおかずを食べていて、時々むせることがあるとのことでした。
[診断と指導した内容]
①普段のお食事と同じものを食べてもらい、内視鏡検査を行いました。その結果、飲み込む力が弱まり食べ物が喉に残ってしまうため、気管に入りやすくむせてしまうことがわかりました。
②刻んだおかずがかえって口の中でばらけてしまい、誤嚥につながっていたため、おかゆにおかずを混ぜるか、あんをかけるなどの食事にするようご家族にお伝えしました。
③飲み込む力を強くするため、入れ歯を使った喉のリハビリをやってもらうようご家族にお話しました。
[現在のご様子]
食事の形態を適切に変え、また、姿勢を正すことでむせることが減りました。さらに飲み込む力を改善させるリハビリを行うにつれ、食事の際にむせることはほとんどなくなりました。
訪問歯科を利用された施設の方からの声をご紹介します
[M施設 介護職員 20代 女性]
- 利用者さんの口臭が消えました。
- 以前に比べて食べ物をあまり溜め込まなくなりました。
- くるりーな(口の中の食べかすや痰を掃除する専用のブラシ)の使い勝手の良さを実感しました。
[K施設 利用者さん 80代]
- 自分で歯医者に行くことができないので、来てもらえて助かります。
- 先生とお話ができてうれしいです。
[K施設 利用者さん 80代]
- 歯医者さんに来てもらえてうれしいです。
- 自分で行きたくないので助かります。
[K施設 相談員 30代]
- 一人ひとりに合わせたケアの方法がわかりました。
- 利用者さんがケアに拒否感が強い場合の適切な対処方法を知ることができました。
- 義歯調整をしてケアをした結果、利用者さんの口臭が減りました。ケアの大切さを実感しました。
- 経管栄養の方の口腔ケアを継続することで、利用者さんの口の開きが良くなりました。
- 新規入所者で経管栄養の方がいますが、口腔ケアが自然に定着しました。
嚥下内視鏡への感想
現状にあった食事形態や食べ物の硬さ、介助方法(一口の食べ物の量や上体を起こす角度など)を理解できました。先生の指導を取り入れることで、最後まで口から食べられる人が増えました。以前であれば見た目だけで判断し、「むせるから」「口が開かないから」「溜め込むから」という理由で、食事を中止していました。今考えると、口から食べる時間をもっと持てたのではないかと思います。
居宅療養管理指導について
1、当院は介護保険制度「居宅療養管理指導」の東京都指定実施医療機関です。
「居宅療養管理指導」とは、介護保険制度において要支援・要介護の認定を受けられた方で通院が困難な方のご自宅(居宅)を訪問し、継続的な医学的管理に基づいて医師が行うものです。
具体的には、従来の医療保険での往診・訪問診療に加えて、下記のことを行います。
①居宅介護支援事業者(ケアマネジャー)に対し、居宅サービス計画の作成などに必要な情報を提供します。
②要介護者または家族の方に対し、居宅サービス利用上の留意事項や介護方法の指導・助言などを行います。
③その他、療養上必要なことについての指導・助言を行います。
2、利用料について
- 訪問診療や往診の際に「居宅療養管理指導費」として、介護保険制度で定められた利用料の1割(税別500円、または税別350円)を、月に1回または2回いただきます。
- 「居宅療養管理指導」に関わる交通費はいただきません。
居宅療養管理指導、その他の介護サービスについてご質問・ご要望などがございましたら、お気軽にお問い合せください。