安全なインプラント治療のために
インプラントは、歯を失ってしまった箇所に人工の歯を埋め込むもので、適切に行えば患者さんにとってメリットのある治療方法です。当院では、インプラント治療を安全で有用なものとするために下記の点に気を付けているほか、なぜその歯がなくなってしまったのかを患者さんとともに考え、今後のホームケアに生かしていただいております。
月に1度、専門医による診療を行っています。
東京医科大学病院口腔外科の近津大地主任教授に月に1度、土曜日に診療に来ていただいています。近津教授は口腔外科の専門医・指導医であり、インプラントの専門家です。近津先生へのご相談も承っていますのでお問い合わせください。
インプラントの埋入箇所は慎重・確実に
インプラント治療の成否を決める要素の一つに埋める箇所の選定があります。インプラントを十分に機能させ長持ちさせるためには、単に歯が抜けた場所に埋めればいいのではなく、噛み合わせなどを考えて過度に負担のかからない位置に埋めることが大切です。噛み合う相手の歯(対合歯)や周囲の歯も考慮しなくてはなりません。つまり、全顎的なバランス感覚が必要なのです。
衛生管理を徹底しています
外科的処置が必要となるインプラント治療は、衛生管理の徹底が欠かせません。手術を伴うため衛生管理が行き届いていないと感染などのトラブルを招く可能性があります。当院では使用する器具を可能な限り滅菌し、適切に管理しています。当院では、安全な環境づくりのために滅菌室を完備しています。
丁寧なアフターケアを心掛けています
インプラント治療は手術したら終わり、ではありません。長持ちさせるためには日ごろからのケアが欠かせず、インプラントが抜けてしまうリスクを高める歯周病には特に気を付ける必要があります。当院では手術と同じくらいアフターケアを重視しています。
インプラントの治療手順
1、事前準備
まずはレントゲン写真などの撮影を行います。その後、それらの資料を基に患者さんに治療の手順やメリット・デメリット、費用について細かくご案内します。不明な点がある場合は何でもご相談ください。必要に応じて、手術前に歯周病治療などを行うこともあります。
2、手術当日
数十分ほどで手術は終わります。麻酔の注射を使うため、手術中に痛みを感じることはありません。術後は少しお休みいただいてからお帰りいただきます。
3、後日来院
埋めたインプラントがしっかりと固定されていることを確認し、その上に人工歯を被せます。
4、アフターケア
定期的に来院していただき、問題がないかを確認します。歯周病のケアなども同時に行います。
手術前の注意点について
体の状態について
外科的手術を行いますので、体の状態や持病(高血圧症、心臓疾患、糖尿病、脳疾患など)については、事前に必ず担当の歯科医師にお伝えください。
服用されている薬について
日常的に服用されている薬がある方は事前に担当医師にお伝えください。
場合によって手術前に服薬を控えてもらうことがありますので、ご了承ください。(向精神薬、経口避妊薬、動脈硬化の薬、糖尿病の薬の場合など)
前日の注意点 (手術前に抗生物質、痛み止めを飲んでいただきます)
1、手術の前日は睡眠をしっかりと取り、体調を整えてからお越し下さい。
2、当日は麻酔を使って治療をしますので、車を運転しての来院はお控えください。
3、長髪の方はまとめていただき、お化粧はなるべく控えてきてください。
4、義歯や装飾品は外してください。