こんにちは!歯科衛生士の小河原です。
先日放送された「カンブリア宮殿」ゲスト 歯科医師・熊谷崇先生
ご覧になりましたか?
「歯に穴があいたことは失敗。穴があくまえに治療をする」と話していましたね!
「治療」とは本来、「病気の原因を取り除くこと」を意味しますので、あのイヤな音がする機械で虫歯を削ることとイコールではありません。
虫歯と歯周病の原因は、日々の生活習慣とともに悪い細菌が増え続けたことです。
唾液検査で培養すると、虫歯菌の量を見ることができます。
この粒々がゼロだったり、数えられる程度の方もいます。
細菌のコントロールをし、病気を未然に防ぐことがメインテナンスです。
きちんと治療をし予防をすれば、虫歯と歯周病はならない病気ということがお分かりになったと思います。
さらっと、「メインテナンスとは何でしょう」の答え
「細菌のコントロールをする」と出しましたが、
以下は、診療室でよくある、やりとりです。
「メインテナンス?つまり歯石取りでしょ?」
「年に1回、行ってます」
そんな時、思います。
「歯石ついてる周りの歯茎は健康ですか?」
歯石の表面は軽石のようにザラザラで、歯周病の原因菌の温床ですので、もし広範囲に炎症があれば健康とは言えません。
つまり、単なる歯石取りでは、生涯にわたって考えると
じわじわと、少しずつ、確実に、歯周病は進行していることになります。
怖いですね。
これは歯ではなく、歯についていた歯石の塊を除去したものです。
これは顕微鏡で見た細菌です。
目に見えない犯人です。
「年に1回のプロによるケアで健康維持できる方というのは、ホームケアの達人です。もしくは、お口の中に治療の痕跡がなく虫歯経験ゼロ。結果として人工物がないため手入れがシンプルに済む。」
羨ましい限りです
さまざまな論文を読み解くと、ホームケアをきちんとやっていても、3か月以降から病原性の細菌が増えるため、メインテナンス間隔は3か月が理想です。細菌のコントロールのための間隔ですが、病気のなりやすさは個人差があるので、自分に合った間隔なのかが重要です。
目視できないバイオフィルムを機械で取り除き、そして予防に効果的なホームケアができているか確認します。
予防先進国では「虫歯や歯周病は過去の病気である」と当たり前のように認識されています。
スウェーデンでは「自覚症状がなくても歯を守りに歯科医院に行く」という、「予防医療」を中心とした政策を国がとっているからです。
このランキングから、日本人は歯で苦労している人の多さが読み取れますね!
健康な状態で受けるからメインテナンスは痛くなく、エステのようにリラックス状態で受けられます。
歯の健康を損ねると、時間も費用もそして健康も奪われるので、メインテナンスを受けていないことは本当に損しています!
これを機に、皆さんも歯の健康についてもう一度考えてみてはいかがでしょう?
将来の自分に、自信と健康をもたらすのはあなた次第です。
やまねセンター歯科では、一人ひとりの健康を全力でサポートしています。
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